トレード改善のために、
昔はできていたけれど、今の自分にできていないこと
を考えてみました。
そして、行動心理学のプロスペクト理論にヒントがあったのです。
■ FXトレードにおける、プロスペクト理論とは?
トレードを数年やっている方は、「もう聞き飽きたよ、わかっているよ」
と思うかもしれませんが、もう一度おさらいしましょう。
【プロスペクト理論】
人は利益を早く確定したがり、損失を先送りにする性質がある。
心当たりがあるかと思います。
人は、含み益を早く利確してしまい、
含み損は戻ってくるのではないかとお祈りしがちです。
■ プロスペクト理論と損小利大
よく、トレードでは損小利大を意識しろ、と言われます。
簡単なように思いますが、
プロスペクト理論によって、それは相当意識しないとできないことです。
損切りはなるべくしたくないし、
せっかく利益が出ていたのに、損切りになってしまうと悲しいですよね。

■ 人は儲かった時よりも、損をする方が感情が動く
儲かった時は嬉しいですし、損をすると悲しいです。
ただし、金額が同じだった場合
人間の感情は損切りの方が大きく動きます。
人間には損失回避傾向があり、
千円もらうより喜びよりも、千円損した時の悲しみの方が3〜4倍も大きいと言われています。
■ 損小利大はどんなトレードにも当てはまるのか?
なるべく損切りしたくない!
そんな方はトレードを諦めたらいいのでしょうか?
もちろん、損切りをしないといけませんし、
感情が動かないようになることが理想です。
けれど、トレードスタイルを選ぶことで、
損切りは少なく抑えられます。
・ デイトレード/スイングと損小利大
デイトレードやスイングの場合、損小利大にしなければなりません。
そのためには、頻繁に損切りを行う必要があります。
勝率は20〜30%になってしまうかもしれません。
もしかしたら、損切りが90%かもしれません。
ただし、利益をきちんと伸ばせれば
その損失分をカバーする利益が得られます。
有名な億トレーダーは、こちらのタイプが多いです。

・ スキャルピングと損小利大
勝率90%とおっしゃる方は皆さんスキャルパーです。
小さな値幅を確実にとっていくスタイル。
損切り回数は少なくてすみますが、たまにくるドカンで退場の危険も。
欲張らずにコツコツ利確できるタイプの方はスキャルピングが向いていますね。
■ まとめ
なるべく損切りを避けることはできても、
絶対に損切りを避けることはできません。
ただ、できなくてもがっかりしないでください。
最初からできる人などいないのです。
人間の本能に逆らう、損切りの訓練ができているのが、
勝てるプロのトレーダーなのです。
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